【匠の逸品】入力デバイスにこだわろう 「キーボード」

ちゃたけです。

前回の記事「匠の逸品」Urei 1176 LN

ちゃたけです。「匠の逸品」と題して、レコーディングエンジニア・ミキサーである僕が使ってきた仕事道具を少しずつご紹介。レコーディングやMIXで、アウトボード(機材)をどれか一つだけ選べと言われたら、僕は迷わずこれを選びます。Urei 1176 LN Compressor。

マニアックすぎて誰が読んでくれるんだろう?と不安だったが、何気に好評だったようでうれしかった。
でも記事内容が重くて書くのが結構大変で、かなりのダメージを受けたので、、、
今回は軽いのにしようと思う。
軽いけど、こだわりの逸品だ。

上の写真にはいろんなキーボードが映っているが、一番下のパソコン入力デバイスとしてのキーボードが今回のお話。

皆さん、どんなキーボード使ってますか?
ノートPCなら本体のキーボード、デスクトップPCなら買ってきた時に付いてきたやつ、会社のPCなら備え付けで置いてあったやつ。
あんまり意識しないでそこにあったものを使ってますよね。

でも、入力デバイスであるキーボードやマウスは、仕事や作業をする時に、ユーザーインターフェイスとして一番触れる大事なところ。
体の一部みたいなもので、ここにこだわると能率がアップして仕事も捗りますね。
使いやすさを別にしても、かっこいいキーボード、可愛いキーボードを選ぶだけでも、気分が上がって前向きに取り組めるんじゃないでしょうか。

音楽制作も今はPCでの作業がメイン。
時間に追われて膨大な作業をスピーディに処理する為には、体の一部となるキーボードやマウスがとっても重要。

今回は、僕の仕事道具の中でもこだわりのキーボードをご紹介。

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こだわりのキーボード Macally iKEYSLIM

僕が仕事で使っているキーボードは、Macally社のiKEYSLIMだ。

英語(US)配列でUSBハブが2口付いている。
古いモデルなのでUSBは恐らく1.0だが、入力には別に困らない。

自宅での作業が多くなった2008年当初はiMac(24inch)を使っていて、初めは付属品のApple純正キーボード(日本語・JIS配列)で作業をしていたが、この純正キーボードが音楽制作のメインアプリケーションである「Pro Tools」の作業において、僕はとても使い辛かった。

Pro Toolsにはたくさんのショートカットがあり、それを駆使することで作業スピードを上げている。
いちいちプルダウンメニューから選んでいては仕事はいつまで経っても終わらない。

Pro Toolsは基本的に言語を英数環境で使うことが前提に設計されているので、ショートカットを使うにあたり、日本語配列だと、かな英数ボタン等が邪魔になり、かなボタンに至っては事故の元となる。
どこのレコーディングスタジオもUSキーボードを置いているので、体が英語配列に慣れてしまっていて、optioncontrol,caps lock等の配列が違うJISキーボードだと、誤操作を連発して全く能率が上がらない。
optionやcontrol等のキーは、完全にブラインドタッチしているので、配置が違うと致命的なのだ。

また、Pro Toolsのショートカットのカテゴリーの都合上、ファンクションキーが4つずつ独立して離れていると使いやすいのだが、Apple純正キーボードは全てくっついて並んでいる。
ファンクションキーはF12まではPro Toolsで使うので、”Mission Control”や”デスクトップを表示”をアサインできるようにF15までは欲しい。

純正キーボードに嫌気が差していた頃に出会ったのが、Macally社のiKEYSLIMだった。
秋葉原のMac製品専門店「秋葉館」だった。

英語(US)配列でUSBハブが2口付いているし、キータッチも自分好みで、ファンクションキーが4つずつ独立しているし、F15まである。
何より価格が安かった。
他のフルサイズキーボードが¥5,000~¥10,000はする中、iKEYSLIMは¥2,980だった。
これは助かる。
僕らのような、バカみたいに毎日毎日酷使する人にとっては、キーボードは消耗品だ。
高い商品を買っても、遅かれ早かれ認識しないキーが出てくる。
頻繁に買い替えるなら安いほうが助かる。

高ければ良いというわけでもない。
フィーリングが大事。
長時間使っていて疲れない、ストレスが無いことが大事だ。

もうこのキーボードに体が慣れてしまったら、他のキーボードは受け付けなくなった。
故障した時の為に、秋葉館にHDDなんかを買い物に行ったついでに、もう1台、また1台と買い足していった。

数年使った頃、調子が悪いキーボードがまた出てきた時に、秋葉原まで行くのも面倒なのでネット通販で手に入れようと検索すると、秋葉館は取扱いを止めてしまっていて、他の店を見ても在庫がほぼ無い状態だった。
これはまずい。。。
そう思って検索しまくり、その時点で手に入る日本中のiKEYSLIMを全て買い占めたのだ。

全部で7台。

今では、認識しないキーが多発して、使えないキーボードも多くなってしまったが、いつか修理出来るんでないかと期待して全部残してある。
キーボードの修理って出来るんだろうか?

買い占めてから6年半経つが、新品未開封もまだ1台ある。

その後、一時期お店での取扱いが復活した様だが、しばらくして本格的に廃盤になった。
後継機も出ていたが、どうやら使い心地が変わってしまった様でキータッチが随分違うらしい。
もうMacallyキーボード自体が、日本での取扱いが少ないみたいで、並行輸入品の商品がべらぼうな値段で売っているくらいしか見つからない。

手持ちの在庫が全滅してしまったら、別のメーカーの物に慣れるしかないな。

体の一部となった愛用キーボードとは離れられない。
どこに仕事に行くにも持っていく。

スタジオでのレコーディング

何かのフェスのステージ裏 ライザーに仕込んだMnp機材

ロシアのフェス

武道館 ステージ袖

スタジオにもライブにも、世界中どこにでも持っていって、いつもと同じように仕事出来る環境を作る。
安心していつも通りのパフォーマンスを発揮するにはとても大事なこと。

このMacally社のiKEYSLIMを別にオススメしているわけでは無い。
もう廃盤の商品だもの。

純正キーボードに体が慣れてしまっている人は別にいいが、どうも使いづらいなと日々思いながら我慢して使い続けている人は、お店に自分好みのキーボードがあるか見に行ってみるといい。
Mac用製品は正直バリエーションが少ないし、そこらの電器屋のPCコーナーにはあまり並んでないのだが、専門店を探せばそれなりに品揃えがある。
キータッチが変われば気分も変わるし、テンキーが無い人はテンキー付きにするだけで能率がグッと上がるはずだ。

会社の支給PCだとしても、自分専用のデスクなら、キーボードやマウスを自分好みにカスタマイズしても怒られないんじゃないかな。
公務員はなかなか難しそうだけど。
お気に入りのデバイスなら仕事へのヤル気がもっと上がるかもしれない。
他人と違うデバイスを使ってたら、前向きに仕事に取り組んでいるんだなと周りの評価も上がるかもしれない。

PCゲーム用のゲーミングキーボードやマウスはすごくかっこ良くて品揃えも多い。
独自にカスタマイズ出来るボタンもいっぱい付いている。
勝敗を分ける大事なデバイスなので、人間工学に基づいて体にマッチする様にデザインされているものも多い。
ああいうのを仕事で使ってたら、すごく「できる人」に見えるかもね。

自分だけのお気に入りのこだわりキーボードを探してみてはいかがだろうか?

ではでは、また。RTB。

ちゃたけ

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