F-4 ファントムII 戦闘機炎上

ちゃたけです。

雨の隙間を縫って一週間ぶりのランニングに行ってはみたものの、全然だめ。
全然体が付いていかない。
走り出しは好調に思えたけど、すぐにダウン。
心肺機能がさっぱり気持ちに追いつかず、まるで走り始めた当初の様なありさま。

無理したら倒れちゃいそうなので、少し走ってはウォーキングの繰り返し。
それでも8kmはやったが、雨も降ってきて風邪がぶり返しても困るので、ほどほどで終了。
病み上がりで体力ががっつり減っていたみたい。
引っ張り出してきたスポーツスーツは走り出しの寒さも和らいで汗もかけるし良い感じ。

サブ目標だったダイエットは、4kgダウンの61.5kgまで到達したので、もうムキになって走らなくてもいいかとも思う。

帰りがけに猫ちゃん達に会いに行ったが出てこなかった、というか居るんだろうか?
道中1匹たりとも見かけなかったなぁ。
チラ見せも無し。
どこか寒くない所でぬくぬくしてくれてればいいんだが。

F-4 ファントムII 炎上のニュース

昨日、ふとリビングを通りがかった時にTVから流れるニュースを見て、目が釘付けになった。

炎上する戦闘機の消火活動をしていた。

ファントムだ。
百里の302飛行隊のF-4EJ改だ。

垂直尾翼に描かれた見慣れた部隊マークに、すぐにピンときた。
ゾッとした。

墜落か?
離陸失敗か?

引きの画になると、そこが滑走路じゃないのがわかった。
アラートハンガー前の誘導路だ。
少しホッとした。

あそこならスピードが出ていた事故ではないはず。
タキシング中の事故で、そこまで大変なことにはならないだろう。
でも、、、燃えてるな。

飛行訓練に向け、滑走路に向かって誘導路を走っていたところ、左側の車輪付近が折れ、主翼か予備燃料タンクから漏れた燃料に引火して出火したようだ。
パイロットは出火直後に無事怪我も無く脱出。

無事でなにより。
でも、また1機減ってしまったんだな。

F-4 ファントムⅡ は、航空ファンの間では、”おじいちゃん“と呼ばれ揶揄されている。
愛されてるが故なんだが。

日本の航空自衛隊で現在運用している戦闘機には、
・F-4EJ改 ファントムⅡ
・F-15J&DJ イーグル
・F-2A&B
・F-35A
がある。
J&DJ、A&Bの違いは、単座か複座かの違い。

最新鋭機はF-35Aだが、まだ実戦配備一歩手前、数機を受領したのみで、残りは鋭意製造中。
有名な戦闘機といえば、F-15 イーグルだろうが、初部隊配備が1981年だ。
イーグルでさえ、もはや相当古い。

イーグルよりも更に1世代古いF-4 ファントムⅡは、日本での初部隊配備が1972年。
もう45年も前だ。
原型機の初飛行なんて1958年。
もうすぐ60年。。。
ベトナム戦争を戦ってきた機体だ。
そりゃぁ古い。

老朽化が進み、既に機体耐用年数を超えているものもある。
もう騙し騙しもいいところ。
もちろん入念な検査と整備は行ってるんだろうけど、老朽化は隠しきれず、今回のような事故が起きてしまうんだろう。
「老朽化でもう何が起こるかわからない」なんて自衛隊員のコメントも報道されていた。

この”おじいちゃん”達と入れ替えるべく、配備が待たれるのがF-35Aなんだけど、購入した42機が揃うまではまだまだ時間がかかる。
長い間お疲れ様でした、と引導を渡してもらうまで、まだ5〜10年かかるだろうか。
それまで、老体に鞭打って日本の空を守り続けなければならない。

今、全てのF-4 ファントムⅡが配備されているのが、茨城県の百里基地。

301飛行隊
302飛行隊
それと、偵察機運用部隊の501飛行隊。
全てF-4。

もうね、おじいちゃんしか居ない。

僕が百里基地に行きだした頃は、
204飛行隊 F-15
305飛行隊 F-15
501飛行隊 RF-4E,RF-4EJ(偵察機型)

の3部隊で、イーグルだらけで興奮した。
それが、だんだんと部隊の配置転換で、
204飛行隊 百里基地→那覇基地(2009年~)
305飛行隊 百里基地→新田原基地(2016年~)

イーグルは百里基地から姿を消してしまった。
代わりに来たのが、301,302飛行隊、全国のおじいちゃん達。

おじいちゃんもすげーかっこいいんだけどね。

初めてF-4の離陸を見た時、空飛ぶダンプカーだなと思った。
離陸はアフターバーナーを炊いて重い機体を持ち上げる。
着陸は大きな機体でドスン!と降りてくる。
けしてスマートではないが、力強い。
爆音のエンジン音や旋回時に空気を切り裂く轟音は、体に響いて心地良い。

F-15はフェラーリやランボルギーニみたいなスポーツカー
巨大な双発エンジンで馬鹿でかい音を轟かせながら、余裕で空へ上がっていく。
大きな機体もなんのその、力任せに旋回し、ハイレートクライムで空高く駆け上がる。

F-2はF1カー
単発エンジンながらも小型な機体を活かして、スマートに、針の穴を縫うように空に鋭角なカーブを描く。

こんな印象だった。

百里にF-4だけが配備された今、
首都防空の要はおじいちゃんの手にかかっている
ということ。

それはちょっとどうだ…?
とは思うが、首都圏まで敵機が飛んでこれる状況となれば、もはや制空権は奪われた後、侵攻されて負けている様な状況だろう。
つまり、首都圏は国家にとって一番大事だろうが、活躍の期待できる優先順位の高い新鋭機は仮想敵国に近い前線に配備したほうが意味がある、という事なんだろう。
実際、対領空侵犯措置は、百里基地は少ないはずだ。
太平洋を回り込んでくるのは、ロシアの長距離爆撃機(TU-95)がたまに来るくらい。
対領空侵犯措置は、日本海や東シナ海に面する基地からのスクランブルがメインだ。

おじいちゃん達が引退して最新鋭のF-35Aが来てくれても、百里基地に来るわけではなく、青森県の三沢基地に配備される模様。
代わりに百里にはF-2が来るそうだ。
それはそれで魅力、だけどF-35を気軽に近くで見たかったぞ。

F-15 イーグルも、他の基地から巡回してきたりで、百里基地でも見れる機会はたまにはあるが、どうも足が遠のいてしまっている。

願わくば、F-35を早く見たい。。。
三沢基地にはあと少しでやって来るだろう。
でも、遠い・・・
山口県の岩国基地には、既にF-35Bが配備され日々飛んでいる。
B型は海兵隊仕様のSTOVL、短距離離陸・垂直着陸型だ。
空母よりももっと小さな強襲揚陸艦で運用され、カタパルトも無しにごく短距離で甲板から飛び立ち、垂直着陸で着艦する。
見たい、是非見たい。
山口県、、、やっぱ遠いよ・・・

海軍型のF-35Cは、いつかは空母に搭載されて日本にも来るんだろうけど、いつになるやら。

滅多に漫画を読まない僕が、百里基地とファントム、そのパイロットと後席ナビゲーターの活躍する漫画「ファントム無頼」は全巻揃えて読破した。
ものすごく昔の古い漫画で、そんな馬鹿な!なハチャメチャ展開だけど、それが興奮した。
おじいちゃん達の若かりし頃の話だね。

おじいちゃん達の勇姿を見られるのも、残り少ないってことなんだな。
しっかり目に焼き付けておかないと。

浜松基地の救難ヘリも海へ墜落して、未だ捜索が続いている。
最近、航空機関連の事故のニュースをよく聞く気がする。

これ以上の痛ましい事故が起こらないように。
最後の一機が着陸するまで、安全に飛び続けられますように。
そう願う、いち航空ファンでした。

それでは、また。RTB。

ちゃたけ


302飛行隊 F-4EJ改

501飛行隊 偵察機型のRF-4EJ