車中泊快適化計画 シートの隙間を埋めてフルフラットな寝床を拡張しよう

ちゃたけです。

台風も通り過ぎ、やっと晴れた。
お散歩がてら買い物に行ったけど、とにかく風が強くて歩くのが大変。

見上げると青い空が気持ちいい。
ゴーっと轟音を響かせながら、ルフトハンザ航空のA340が驚くような低空を飛んでいた。
エアバスA340はエンジンが4つあるので見てすぐわかる。
日本の航空会社は採用していないので、海外の航空会社の長距離便を利用しないとなかなか乗る機会もない。
あまりに低いし、フラフラしているように見えた。
落ちるんじゃないかと不安になる。
成田に向かってるのか、羽田から飛んできたのか。
気流が乱れてるから避けるために低空を選んだんだろうか。

風は強いけどせっかく久しぶりに晴れたので、車中泊快適化の作業の続きを行った。
材料も買ってあったし、作戦も練ってあったので、あとは天候待ちだったのだ。

モビリオスパイクのフラットスペース

車が来てからもう随分経ったが、ようやく後部座席を倒してフルフラットモードにしてみた。
購入前からさんざん調べて写真で見ていたので、作業に取り掛かるまでは別にいいかなと試してもいなかったのだ。

ダイブダウンという、シートを前に倒して畳む方式で、前にスライドしながら沈み込み、背もたれ部分がラゲッジスペースと同じレベルになる。
広大でフラットなカーゴスペースが出現する。

ホームセンターの駐車場で作業していた時にフラットにしたが、試しにどんなもんか寝転がってみた。
周りのお客さんの視線は気にしない。

フラットとはいえ、カーゴスペースと畳んだシートとの間に多少の段差はある。
段差というよりは、跨いでいるパレット部分だけ出っ張っている感じで、そのまま寝転がると、腰が持ち上がるので寝れたもんじゃないが、実際にはマットを敷くのでこれくらいならきっと大丈夫だろう。
その辺は今後調整していく。

助手席側、進行方向を頭にして寝るつもりだが、事前に情報収集をしていて、畳んだシートが若干沈む為、上半身が多少低くなるという問題があるとのことで、その対策も取っていた。

シートを跳ね上げた(チップアップ)状態

ダイブダウンで畳むリアシートの下に、2cm程度の板を挟み、シートを少しだけ持ち上げる事で解消する。
ホームセンターの木材の端材、1個¥50。
そのまま寝た時はとにかく腰の出っ張りが気になって、上半身が沈んでるかどうかもよくわからなかったが、一応挟んでおく。
置き場所をズラすと微妙な高さ調整が出来そうなので、後々の床面の高さ調整用に使える。

後部フラットスペースのサイズを測ってみた。

奥行き185cmは、助手席を実用範囲内でいっぱいまで前に出してある状態。
助手席に人が乗ったり、足元に大きな荷物を置きたい場合は、シートを下げないといけないのでもう少し短くなる。
身長170cmの僕が寝転んでみると、足がしっかり伸ばせて充分な奥行きがあった。

ただ、この長さの寝床を実現するためには、埋めなくてはならない問題がある。

この、助手席シートと倒したリアシートとの隙間を埋めないといけない。

幅 60~70cm(前席アームレストの下、運転席端まで70cm)
奥行 23~28cm(助手席シートの位置による)
高さ 床からヘッドレスト上面まで24.5cm
高さ 床からフラット面まで27cm

これが隙間のサイズ。
この隙間を埋めてフラットスペースを助手席背面まで拡張しないと、充分な広さの寝床と快適な寝心地は確保できない。

これが頭を悩ませた。
どうせ積むであろうクーラーBOXを置くとか、いっそ小さなスーツケースを置くとかもまず考えたが、そんな都合の良い大きさじゃない。
フラットにするにはポンと適当な物で埋めても難しい。

何度もホームセンターに通い、隅から隅まで見て回ってうまく使えるものはないかと、アイディアを絞った。
板と脚でテーブルの様なものを作ってハメようとはすぐに思いついたが、脚の部材や取り付け方法がなかなか決まらず、なおかつ、使わない時は邪魔にならないようなスマートな物にしたい。

さんざん悩んでやっとアイディアが固まった。
緻密な計算通りならうまくいくはず。
机上の空論とも言う。

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シートの隙間を埋めるテーブルを作ってフルフラットな寝床を拡張しよう

材料はこれ

板と折りたたみテーブル脚

使わない時は脚を畳んじゃおう作戦だ。

板は、切り出すと切断面がガビガビになるしヤスリがけも面倒なので、ホームセンターに並んでいた既製品の板の中から隙間になるべく合う大きさを選んだ。

パイン集成材(片側R加工) ¥819
600mm × 250mm × 18mm

パイン集成材は軽くて柔らかい、そして安い。
他に硬そうで綺麗な木材の種類は色々あったのだが、どれも厚みが15mmで、18mmあったのがパイン集成材くらいだった。
テーブル足の高さの関係で、フラット面までギリギリ届かなそうだったので、なるべく板の厚みが欲しかった。
それと、うまくいかず失敗することも考えられたので、安いもので挑戦した。

折りたたみテーブル脚(高さ24cm) ¥514×4

高さが24cmと27cmの2つで相当迷ったが、24cmにした。
24cmだと、フラット面より若干沈む計算になる。
27cmだと、フラット面より板の分が飛び出る計算になる。
板にテーブル脚を置いてみると、27cmだとかなり脚が大きいので畳むと脚同士が干渉しそうだった。
板がフラット面より多少沈んでいても、マットと枕が乗るので問題ない。
24cmの方が良さそうだ。

両面テープを使ったり、手でうまく抑えながら、実際に板と脚を隙間に置いてみて、脚の設置場所を探す。
センターシャフト部分の床のマットが出っ張ってたり、前席シートのレールがあったりで、接地できる場所はかなり限られるので、なるべく強度を出しつつ、4本の脚が畳んだ時に干渉しない位置を探す。

取り付け場所をマーキング。
1ヶ所後から干渉を避けるためにズラしたので間違った線が出来てしまった。

ガレージでかなり古そうな親父の電動ドリルを発見したが、充電式じゃなかった。
しょうがないので玄関先まで延長コードを引っ張って外で作業。
全然イケてなさそうなドリルで心配。
板に脚を置いて、木ネジをドリルでねじ込む。

ネジ穴潰れた (´・ω・`)

今度こそとドリル調整して2本目も逝った。。。

ぐぬぬ。

もうネジ締めはこいつには頼らん。
人力でやる。

音楽ソフトやプラグインの機能でよく「オート」ってあるけど、だいたいうまくいかない。
オートに心は無い。
面倒くさがらずに自分でやった方が早い。
結局いつだって「マニュアル」だ。
人力が一番信頼出来るのだ!
(いつかまた工作する時はイケてる電動ドリル買お…)

ドリル投げ捨てたい気持ちだけど、別のことで働いてもらおう。

ドリルで下穴を開ける。

木ネジを+ドライバーを使って人力で力いっぱいねじ込んでいく。

脚が1本付いた。
潰れたネジも、ドライバーで救えた。

4本の脚を付けていく。

出来た、完成!

脚の配置がおかしいと思うだろうが、こうじゃないとシートの隙間には置けないの。
テーブルの様なものであってテーブルじゃないからいいの。

ひっくり返すと、、、

下穴が貫通してる\(^o^)/

うん、手応えあった
ちょっと気持ちよかった

気にしない気にしない。。。

立った。

出来上がったこいつを親が不思議そうに見て、
そんな脚の位置じゃ不安定だから上に物置く時は気をつけろだの、出来合いのテーブル買ったほうが安いんじゃないのかとか言ってくる。
テーブルじゃないんだっつの!!
頭乗せるの!

さ、隙間に置いてみよう。

ぴったんこ!!

いいじゃないの。

ちょっとだけ沈んでて段差あるけど、それも計算通り。
マット敷いて枕置けば全然大丈夫。
素人仕事のかっちょ悪い台だけど、どうせ隠れるし見せるもんでも無いから問題無し。

車中泊モードじゃない普段は、脚を畳んで仕舞っておけるから省スペース。

この板の分、25cmが有るか無いかで寝床のスペースは全然違う。

このテーブルの様なもの、それなりの強度はあるので、そっとだったら座れるんじゃないか?

テーブルの様なものをベンチにして、後部自作ラゲッジシェルフをテーブルにして座れば、PC作業したり(電源無いけど)ご飯食べたりも出来るね。
まぁ、実際は荷物いっぱいでこんな広々してるわけないんだが。

以上、「シートの隙間を埋めてフルフラットな寝床を拡張しよう」でした。

快適な寝心地の、文字通り、土台は出来たので、ここに敷くものを用意しよう。
寝る側(助手席サイド)だけ、銀マット敷いて、エアマット敷いて、その上で寝袋で寝ようという計画だ。
寝袋は大きいのを持っている。
銀マットもギリギリサイズながらある。
足りないのはエアマットと枕。
枕はその辺で買えば良いとして、エアマットがずっとAmazonや楽天で探しているが、決め手が無く選びきれてない。
ただ、寝床の寸法がこれで確定したので、選びやすくなったかな。

いつになったら旅に出るんだっていうね。
いいの、今はあれこれ妄想してちょっとずつ弄って装備を快適に整えてく作業が楽しいの。
車中泊じゃなくて、車中泊快適化計画が趣味なのかも。

ではでは。RTB。

ちゃたけ