車 二代目 BMW MINI One

 こんにちは、ちゃたけです。

二代目、MINI Oneのお話。

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BMW MINI One R50

2015年、Alfa Romeo 147廃車に伴い、2005年式を10年落ちで中古で取得。
走行距離、8万km後半。
2017年、2年2ヶ月乗って廃車。走行距離、10万km後半。

アルファ147との突然の別れのショックから立ち直れず、次の車なんて考えられなかった。
街を走りゆく車を見ても、ネットで漠然と探しても、車屋に並んでいる値札が付いた車を見ても、どれもピンと来ない。
選ぶ理由が無い。

もうどれでもいいや、誰か決めてくれ。
そんな気分だった。

親父とよく、最近の軽自動車は良いよね。
広いし、維持費は安いし。
荷物もいっぱい積めるから、釣りにだって向いてる。
長距離走るのはもちろん大変なんだろうけど。
いつかは軽だな、なんて話してた。

車屋にも、軽自動車がいくつか並んでいた。
いつも並んでるんだけど、基本的には近所のお年寄りがメインターゲットなので、あまり若者向きなスタイリッシュなラインナップではない。

車屋さんに、何がいいかな?と相談。
正直、もう軽でもいいかなと思ってるんですと言ってみたが、

「お宅には軽はまだまだ売りません。15年早い。」

と、逆拒否。
決してお高いわけじゃ無いんだけど、こだわりの外車を乗り継いで並べてきたうちの駐車場に、まだまだ軽は並べて欲しくない、と。
うちの駐車場を自分のお店のショールーム気分で見ていたらしい。
親父がもう少し歳いったらわからんでもないがまだまだ早いと。

そうかぁ。
確かに、近所ではあの駐車場は浮いてるな。

とはいえ、何に乗ればいいのよ?
親父と相談。
親父はVolvoのステーションワゴンに乗っている。
デカい。荷物積み放題。
だから、大きい車はかぶるから要らなんじゃないかと。

なんとなく出た方針が、僕の車は小さくても良い。
荷物を積む必要がある時は親父の車を使えば良い。
保険をどちらも家族限定にしてしまえば、お互いクロスして乗れる。

そういう目で、親父と車屋に在庫を見に行ってみた。
まぁ、行ったばかりだから、僕は何が並んでるか知ってるんだけど。
着いて見回すなり親父が、

「ミニあんじゃん。これで良いじゃん」

え?
いや、、、あるのは知ってたよ。見て見ぬふりしてたけど。。。

外車はやっぱり手がかかるなって結構弱気になっていたので、考えないようにしていた。
アルファと同じハッチバックで気分が変わらないし、大きさはひと回り小さいし、3ドアで後部座席の乗り降り大変そうだし。

だが親父は、これなら自分も乗ってもいいかななんて言ってる。
お値段もかなりお買い得。激安。
横に並んでる軽自動車の方が全然高い。

うむ、こいつにするか。
そういえば、全然忘れてたけど、昔乗りたいと憧れていた車がアルファ147とBMW MINIだったな。
これも、運命の出会いなのか。

あの車屋さんは、うちの車が調子悪くなる時期に、うちに乗れとばかりに目を引くお買い得な外車を並べてくる気がする。
ちょうどそういうの探してたんだよね、的なのを。
わざとだろうか。

意外とミニじゃない

このMINI OneはBMWになってからの第1世代の後期生産モデル。
第1世代のエンジンは、BMWとクライスラーの共同開発だそうだ。
その字面、ちょっと魅力。

Oneなので、一番素のモデル。
“かけそば”みたいなもん。
燃費計とかも無い。
余計な装備が増えると壊れる所が多くなるでしょ。
これが自分への都合の良い言い訳。

僕の車のことをよく”ミニクーパー”って呼ばれてたけど、クーパーじゃない。
クーパーは色々具が乗ってる。
クーパーSなんて全部乗せ。天玉そばにコロッケも乗ってるレベル。

MINIは小さい。
そう思ってた。
でも近くで見ると、乗ってみると、けっこうデカい。
全然ミニじゃないじゃん。
第3世代からはさらに車体が大きくなり、5ナンバーですらなくなって3ナンバーだ。
なんのこっちゃ、名が体を表してない。
最近見かけるMINIはほんとにデカいと思う。

とはいえ、以前のアルファ147よりはだいぶ窮屈に感じた。
荷物なんて全然乗らない。
買い物や釣り、旅行に行くくらいなら別に困らなかったけど、仕事で機材をいっぱい積む時は諦めて親父のステーションワゴンを借りていた。

MINIはやっぱりメーターが特徴的だ。
センターコンソールにでん!とデカデカと構えたスピードメーター。
走ってて、そんなとこにあんまり目線行かないんだけどね。
1番見やすい正面にはタコメーター。
あんまり見ないぞ。

ハザードを出しても、ウインカーを出しても「⇔」のランプがチカチカするだけ。
←と→の独立した表示は無い。
つまり、ウインカーを右に出してるのか、左に出してるのか、自分でもわからない。。。

実用性を犠牲にしてでもデザインと個性に拘るところが外車だな。

BMWになる以前の、ローバーMINIを踏襲して意識した設計の為、わざとハンドルを重くし、足回りを固くしてある。
初めて乗った時はなんてハンドルが重いんだとびっくりした。
確かに乗り心地も優しくはない。
同乗者は酔いやすい。
ただ、小さい車体な分、車幅を気にすることも無いし、キビキビとスポーティに走るし、高速性能は安定していてとても良かったので、運転している分にはわりと快適。
馬力はOneで90ps。アルファ147が150psだったので、大丈夫かな?と不安だったが、実際は全然気にもならなかった。
加速性能も良し。
ビュンビュンスピードが出過ぎて困るくらい。

こいつも、お仕事に行ったり釣りに行ったり、遠くまで旅行に行ったり、一緒にあちこち駆け巡ってくれた。

 またしても突然の別れ

8月の終わりのある夜、用事で出かけようと走り出し、近所のコンビニに寄った。
買い物を済ませ乗り込んでバックで駐車場を出ようとした。

ん?

え??

どういうこと…???

曲がらない。
ハンドルが切れない。
重ステとかそういうレベルじゃない。
ロックされてんのかとも思ったが、エンジンかかってるし、そんな訳ない。

パワステが死んでる・・・

冷や汗と、暑さで汗ダラダラ。
ちょっとだけ動かして状況確認。
低速であればある程厳しい。
据え切りなんて全然無理。
ふんぬっ!と力いっぱい切れば曲がれる。

気合を入れて思い切り全力でハンドルを切れば曲がる、ということがわかった。
ロードサービス呼ぶ?んん…面倒だ。
とりあえず、自分の駐車場に戻ろうと、恐る恐る走り出してみた。

だが、走り出しちゃって多少スピードが乗ればわりと素直にハンドルが切れると分かった。
無茶は承知で、でも勝算はありそうだったので、用事を済ませに走り出してみた。
結局、無事に帰ってこれた。
ま、行くべきでは無かっただろうけど。

次の日、車屋さんにテルテルテレホン。

状況を説明しに、お店に持って行って見せたいところだが、敷地も広いわけでもないし売り物の車が並んでいるので、恐らく今のこの車じゃ切り返して転回が出来ない。

体一つでとりあえず行ってご相談。
家から300mくらいだから気軽に行ける。
気が重いけど。
修理いくらかかるんだろう。。。

「もう潮時じゃないですかね・・・」

聞き覚えのある、辛いお言葉。フラッシュバック。
お金かければもちろん直せるし、自分で調べてみたが、この時代のMINIはパワステポンプ周りの問題でアメリカではリコールがかかっていた様だ。
日本のディーラーはおおっぴらには公表してないみたいだが、掛け合って条件に適合すれば、無償修理・交換になるというありがたい記事も見つけた。
ディーラーの公式サイトでは調べても情報は乗っていない。
パワステ無償修理対応の対象期間・条件が延長になったという通達がされた時の書面の画像1枚が唯一の手がかり。
末端のディーラさんですら知らない情報らしく、お客さんにその件を言われて本部に問い合わせて初めて知る程の制度らしい。
以下が、見つけた参考サイトだ↓

!この記事は前回、前々回の続きです!2016年3月、以下のような故障が相次いで発生してしまいました。1,(2/28)突如パワステ故障、しかしエンジンをかけ直すと直ってしまう。  同時にラジエータファン故障が発覚。2,(3/6)ラジエータファン修理のため入院、即日退院。3,(3/16

そこだけなら直せないこともない。
だが、ドクターストップだ。

経年劣化であちこちガタが来てるし、既に色々と不具合は出ていた。
安全や走行に関わらないアクセサリーや便利機能の故障は、外車を乗るうえでよくある事だし、目を瞑ればいいと割り切れるんだけど。
今後、さらにあちこち壊れ、急に致命的な故障がまたやってくるかもしれない。
そんなに遠くない未来に。
走っている最中なら、事故につながる。

安全の為に、この辺で乗り換えましょう、と。

またしても、急なお別れだった。
外車は、順調に乗れてる間は個性的で最高なんだけど、やはり壊れた時の一撃がデカい。
突然、理解不能な壊れ方もする。
壊れてるわけでも無いのに、CPUやセンサーのエラーだけで止まったりもする。
やはり、運とはいえ、外車に永く平和に乗るのは難しいな。
特に格安の中古だしな。

すごく短い期間しか乗れなかったけど、楽しかったな。
可愛かったし。

憧れた車にいつまでも乗らないと、憧れたまんま引きずってしまう。
中古でいつか手に入れればいいやと思っていても、さすがにいつまでも乗れるわけではない。
中古市場からすら消えていってしまう。
中古車にも旬があると思う。
そういう意味では、短期間でも乗りたかった車に乗れたことは幸運だった。

さて、、、次の車、また探さなきゃ。
この先のお話はまた今度。

ではまた。RTB。

ちゃたけ

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