【南房総釣り旅 #3 最終回】極寒の堤防はお魚パラダイスだった!けど!?

ちゃたけです。

南房総釣り旅、#3は最終回。
2日目、3日目を一気にお送りします。

2日目は結局、体力とお天気を鑑みて休息日に。
3日目の深夜から実績高いらしい館山の香谷堤防にて釣行です。

北風ビュービューの極寒の堤防でいったい何が釣れたのか!?

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極寒の堤防はお魚パラダイスだった!けど!?

昨晩のキャンプ地、

道の駅 南房パラダイス

にて深夜1時に目覚ましが鳴って起きたけど、、、

体動きません。
全然疲れが取れてない。

はい、無理ー!!!
今日は風も強いままだし、休息日にしよう。

二度寝。

2日目 リサーチ&休息日

二度寝から気持ちよく目覚めると、午前中は館山市街へ向けて海沿いを走りつつ釣り場のリサーチ。

漁港食堂 だいぼ 

という海沿いの大人気食堂に車を停め、目の前の地磯を観察。

ん〜、釣りづらそう。
以前も千倉〜館山まで車で見て回ったことがあったけど、こういう低くて沖に飛び岩が点在する磯ばっかりなのよね。
フカセ釣りならまだやりようがあるけど、ショアジギングだと遠くまでキャストして直線的に引いてくるので、点在する岩や根が邪魔で投げにくいんだな。
磯伝いに濡れずに歩いて行ける範囲は水深も浅そうだし。
こういう地磯か、砂浜か、小さな漁港か。
小さな港は駐車場所が難しく、空き地がロープで閉鎖されてたりと釣り人を排除しようという姿勢が見えて堂々とは釣りづらい。
千倉〜館山南端辺りはショアジギ的にはどうも掴みどころが難しい気がする。

この日は土曜日で、食堂のだいぼでは、土・日・祝日限定の朝ごはんビュッフェが食べられるということで楽しみに来たんだが、どうもお腹が空かないので先に進むことに。

ブリやヒラマサの一級ポイントと名高い、洲崎灯台下の磯のポイントも見てみようかとお台場海浜庭園へ向けて細い道を突き進むと、ゲートでおじさんが料金徴収してた。
こりゃ入るだけで入場料金取られるなと怯んでバック。
ちょっと見たかっただけなんだけどな。

そのまま房総フラワーラインを走って、いくつかの堤防をチラ見しつつ、本命の香谷(こうやつ)堤防へ。
富浦で初日にご一緒したkさんから、アオリイカや甲イカが上がってると教えて頂いたポイントだ。
青物も回遊次第で狙える。

香谷堤防って言ったり、香堤防って言ったり、人によって違うんだね。
道路の標識には”香”とあったので、地区名がで、漁港名は香谷漁港なのかな?

昨日、今日と北風が強く、明日の早朝までそれは続く予報だった。
香谷堤防も外海に向けて竿を振るなら北風には弱い。
明日の午前中には南風に変わる予報だったので、今日は下見だけして明日の釣りに備えよう。

堤防上段にはイカの墨跡いっぱい。
これは期待大!

堤防の上段に立つと北風が暴風で吹き付ける。
これじゃやっぱ竿触れないな。
寒すぎ。

香谷堤防を後にして、すっかりお気に入りになった回らない回転寿司へ。

回転寿司やまと 館山店

食べログ

この前と絵面が一緒じゃないか!
と思って今回は左から撮ってみた。

並べたった!

地魚三貫 黒むつ、わらさ、かんぱち
活貝三貫 赤貝、つぶ貝、ほっき貝
活つぶ貝、鯵、いしがき貝、とろたく巻き
あおさ味噌汁、茶碗蒸し

大好きな貝類多め。
あぁ、味噌汁落ち着く。。。
茶碗蒸しは貝やら海老やらイカやら具だくさん。

ぶりっぶりの分厚いつぶ貝が旨い!
コリコリ噛むほどに香りと甘さが広がる。
やっぱナンバー1だな。

〆の穴玉

エロい必殺技か何かかな?

お腹いっぱい。
ごちそうさまでした!

午後もプラプラしつつ、もう一度香谷堤防へ偵察に。
釣り人は多いがエギンガーはほとんど居ない。
キス狙いの投げ釣りや、フカセや、サビキで釣ったイワシを泳がせて恐らくヒラメ・マゴチ狙いの方が多い。
一人だけエギを投げていたベテランそうなエギンガーの話を盗み聞きすると、今日は釣れる気配が無いらしい。
夜から明日に期待だな。

夕方、再びキャンプ地の南房パラダイスに戻る。
道の駅 南房パラダイスと隣接する「アロハガーデンたてやま」は千葉県最大規模を誇る動植物園らしい。
そういや南国なジャングルな動物の鳴き声が遠くから聞こえてる。
施設やお店が全体的にハワイア~ンな雰囲気なんだけど、めっちゃ寒いし曇天だし、南国気分にはなれないぞ。
お土産コーナーを物色。

飲む甘夏ゼリーでビタミンとコラーゲン補給。
味はいいけど、食感が思ってたのと違う。。。

深夜から香谷堤防へ出撃するために、今日は早めに就寝。
体がまだ疲れているからか、いっぱい寝たはずなのにめっちゃ眠い。

館山でもう一泊!

おやすみなさい。

3日目 極寒の香谷堤防はお魚パラダイス

深夜0時に目覚め、南房パラダイスを後にして、釣り場へ向かう。
コンビニでホッカイロを大量調達して、0時半に香谷堤防へ到着。

真っ暗。
誰もいない。
一番乗り!はいいけど、こんなに早く場所取りに来る意味あったのか?

絶対寒いなと予想した今回の釣行に向けて、最強の防寒具を新調していた。
今流行りの、ワークマン!

意外と近所にあるのねワークマン。
流行ってるのはワークマンプラスの方だけど。
そんなおしゃれワークマンは近所にないので普通のワークマン。

防風・防寒のズボンは既に持ってたので、お店で隅々まで吟味して最強そうな防水・防寒ジャケットを買ってみた。

イージス360°(サンロクマル) リフレクト透湿防水防寒ジャケット

安定と信頼の大人気イージスシリーズ。
秋冬の新作なはずなんだけど、数量限定でオンラインストアでは完売になってるので、店舗に残る在庫しかもう無いのかな?
まぁどれも暖かそうで良さげに見えるから用途に合わせてどれ買っても最強なんでないか。

いやー、素晴らしいよワークマン。
最強にして¥5,800。安い。
釣り具屋でメーカーものの釣り用防水・防寒ジャケットなんて買おうもんなら3倍はするぞ。
どれも安いけど作りがしっかりしてて性能も良くデザインだってシンプルで良い。
登山にもキャンパーにもバイカーにも幅広く大人気。
今やモンベルと並んですっかり定番アウトドアブランドになっちゃったね。

ついでにニット帽と滑り止め付き防寒手袋も買ってみた。
ニット帽 ¥299
手袋 ¥99
やっす!
でもあったかくてすっかりお気に入り。



最強ワークマン着てるからきっと大丈夫と信じて、装備を整えて真っ暗な堤防先端の上段へ。
上段は結構な高さがあるが、幅がとても広いのでわりと安心感がある。
ハシゴや階段なんて無いので、誰かが設置したコブ付きロープか、隙間にはめられた小さな板切れを頼りによじ登るしかない。
荷物を先に上げといて身一つで登ればなんとかなる。
降りる時はもっと怖い。
下見しといてよかったよ。

真っ暗なうちはエギングでアオリイカ狙い。
港内や、堤防の基礎の敷石より先からは砂地なので、甲イカも釣れるらしい。
どっちでもいいぞ!

エギに小細工して貼った蓄光テープをライトで充電してはキャスト。
ん〜、北風強すぎてまともに投げれない。。。
それにしても寒すぎだろ!
きっと5℃も無いだろう。
上半身は最強ワークマンとホッカイロのおかげでなんとかなってるんだけど、ズボンの防寒が若干足りてないなぁ。。。
モモヒキも履いてるんだけどな。
ズボンも最強ワークマン欲しくなる。

何よりきついのが足先だ。
スパイクブーツ履いてるので風は遮ってるし、登山用の分厚い靴下履いてるんだけど、足先が冷えて感覚が無くなっていく。
これはまずいと、ほかほかホッカイロを量産して足の裏に敷いて踏んづけておいたんだけど、全然温まらないのね。
どうせ誰も来ないしと思い、荷物そのままでたまに車に戻って暖を取って凌いだ。

夜明け前に堤防下段に数組の釣り人がやってきてやっと孤独から救われる。

ここまで、当然音沙汰なし。
暗くて海の状況はよくわからんが魚っ気は全く感じられない。
生命反応なし。

5時頃、風が落ち着いてきた。

堤防から西方向
洲崎先端が見える

夜明けと共に日が昇ると少しずつ暖かくなってきて、それと同時に足元の海中にはアジやら何やら魚がいっぱい見えてきたのでアジングワームで遊んでみる。
気がつけば魚だらけ、だが釣れない。

足元の敷石の隙間を意識してアジングワームをちょんちょんしていたら、

クククン

キーホルダーサイズのアラカブ(カサゴ)ちゃん

エギと同じくらい。
可愛い。。。

大好きな魚で美味しいのでお持ち帰りしたいところだけど、小さいのでリリース。
根魚は成長に時間がかかるらしいので、小さいのは元気なうちにリリースしましょう。

よし、ボウズは逃れた。

アジングワームを目一杯遠くにキャストして砂地でボトムちょんちょんしてたら、

まさかのムニエル!
じゃなくて舌平目

初めて釣ったよ。
最初何だかわからなくて怖かったぞ。
キモい、超キモい。
キモいけど、美味しいはずなのでキープ!

お次も砂地ボトムちょんちょんで、

アナハゼ

美しい。。。
胸ビレと体のラインがきれいだ。
写真だと青く見える部分は、肉眼だとエメラルドグリーン。

ハゼ類は美味しいはず。
キープ!

Hitワームは昨日釣り具屋で買い足した、
DAIWA アジングワーム ビームスティックZERO 蛍光レモン

ジグヘッドは強風に負けない遠投性能を求めてちょっと重めの、

JACKALL キビキビダートジグヘッド 2.5g

アジの群れにぶっ込んでもさっぱり反応してくれなかったけど、アナハゼちゃんは食いついた。

エギやジグヘッドやジグサビキなんかを取っ替え引っ替え付け替えるので、リーダーの先にスナップは結びっぱなし。
普通はジグヘッドにリーダーを直接結ぶはず。
面倒くさがりというか、効率重視の邪道です。

エギングタックルでアジングワームとエギを取っ替え引っ替え付け替えてキャスト。
ショアジギングタックルの方は、いろんなメタルジグやジグサビキを付け替えてキャスト。

結局、調子よく釣れたのは午前中の時合いのひと時だけで、その後はさっぱり音沙汰なしだ。

ありとあらゆる魚はいっぱい見えてるんだけどね、食い気は無いんだよな。
そういう時間帯。
って、ずっとだけど。

堤防の上からキョロキョロと見渡していると、港内から外海へ出る船道をゆらゆらと泳いでる数匹の黒い影が見えた。

アオリイカ!!!

目の前をアオリイカの六機編隊がフォーメーションを組んで悠々と行ったり来たりしている。
初めて肉眼でアオリイカ確認。
しかも一気に6匹。
テンションがピークに。

このチャンスを逃すまいと、色やサイズ違いのエギを編隊の進行方向の先に向かって投げてはシャクってきて誘うものの、さっぱり相手にしてくれない。。。
(イカに)抱かれたくない男なのか?
そのうちに姿が見えないところまで行ってしまった。
ん〜、、、惜しかった。
全くエギを抱く気配は無かったけど、泳ぐ姿を見れただけでも進歩かな。
帰るまでに何人もエギンガーは来たが、結局誰も釣り上げられなかったようだ。

潮が澄んでいるので、結構沖の方まで海中の様子がよく見える。
とにかくすごい数のいろんな魚が群れをなして行ったり来たりしている。
まるで水族館のようだ。
ここはお魚パラダイスだな。

だが、釣れん。

大きなシーバスもたまに通りすがる。
そして、カンパチらしき体高の高い巨大な青物も数匹の群れで何度も回遊してきて目の前を通過していった。
ワクワクが止まらない。
すかさずジグを群れの前へと投げるが、相手にされない。
食い気は無いようで、ベイトを追うでもなく、ただただ通り過ぎるだけ。
もどかしい。

堤防下段で釣っていた人達は、船道方向でアジや小さい黒鯛など、いろんな魚種がポツリポツリと釣れていた。
それらを全て生き餌として港内にぶん投げて泳がせて、ヒラメを狙っていた。
なんて貪欲わらしべフィッシング。

港内の足元でサビキやチョイ投げで釣っていたカップルは、カジュアルそうに見えて次々となんだかんだと釣り上げていた。
でっかいアイゴやらマゴチやら、サビキに似合わない大物いっぱい。
最後にはなんと巨大な真ダコを釣り上げた。
釣った本人が一番ビックリして、気持ち悪いとギャーギャー騒いでいた。
わかる、イカはいいけどタコはうにょうにょして気持ち悪いわな。

どんだけ魚影濃いのよこの港。
ここはエサ釣りするなら港内が面白いね。

堤防周り以外はずっと砂地のようで、メタルジグをどこにキャストしてもボトムで根掛かりすることはなかったんだが、珍しくグッと重いものに引っかかった。
ついに根掛かったかな?と思ったが、すげー重いけど巻ける。
足元までなんとか巻いてくると、重いゴミに巻き付いた他人の切れたカゴ釣り仕掛けだった。

なんとその仕掛けに、

良いサイズのアジ付き!
しかも生きてる!?

いつから繋がってたんだ?
よく生きてたな。

棚からぼた餅キープ!

このアジを最後にしばらくうんともすんとも言わないのでお片付けして、
16時納竿。


館山・香谷堤防

釣果
アラカブ(カサゴ) 1匹  (リリース)
舌平目 1匹
アナハゼ 1匹
アジ 1匹

エギングはまたしても不発に終わり、メタルジグやジグサビキには今日はさっぱり釣果が出なかったけど、一昨日の釣りで触発されたワームフィッシングでちょこちょこと釣れたので良し。
大きさも数も、寒い中丸一日頑張ったにしては釣果は寂しいけれど、面白い魚いろいろ釣れたのでこれはこれで楽しかったぞ。
食べれるサイズのアラカブまた釣りたいなぁ。
美味しい味噌汁飲みたい。

今回の釣行の釣果を全部合わせると、
・カマス
・フグ
・タテガミギンポ
・アラカブ(カサゴ)
・舌平目
・アナハゼ
・アジ

七目釣り達成じゃん!
アジは釣ったというか拾ったみたいなもんだけど、、、

全体的にちっちゃいな。。。

帰り道はくじけて途中まで高速乗っちゃったけど、三連休の最終日とあって大渋滞。

三日間の南房総釣り旅、終了。

総走行距離 300km

釣った魚で美味しくお料理

お持ち帰りは、

どーん!

帰宅したその日は疲れてて手の込んだ事は厳しいのでシンプルに、

カマスとアナハゼの塩焼き

カマスの塩焼きは定番で美味しいけど、前回の天ぷらの方がフワフワで美味しかったな。
ハゼは子供の頃のハゼ釣り以来久しぶりに塩焼きで食べたけど、ハゼ類は淡白だけど香りも良くて美味しいね。

次の日は、棚ぼたアジを捌いて、すり胡麻とネギと醤油・酒・みりん・すりおろし生姜で和えて、

ごまアジ

博多定番のごまサバのアジ版。
思いつきで作ったけど美味しく出来ました。
ご飯に合う!

舌平目は特殊な形状過ぎるのと気持ち悪いやらで捌くのに苦労した。

皮剥ぐの難しすぎだろ!
背中側はまだペリっと勢いでいけたけど、腹側は身まで剥がれちゃいそうで難易度が高かった。
なんとか皮を剥いで塩・コショウ振ったら、

薄力粉を振って、フライパンで熱したたっぷりのバターでジュウっと焼いて、ちょっと醤油で焦がして、

舌平目のムニエル

定番メニューですな。
食べたことなかったけど。

じゅわっ、ほろっ。
うま〜い!
バター醤油で焼いたらそりゃなんでも美味かろうて。
上品な白身でトロトロに脂も乗ってて、骨から身離れが良いのですごく食べやすい。
フレンチでナイフとフォークで上手に骨外して食べられるのがわかったよ。
美味しいけど、見た目グロいからあんまり二度目は期待しないかな。
できれば普通のヒラメがいいぞ。

ごちそうさまでした。


それにしても、ほんと魚影の濃い港だった。
魚居れば釣れるわけでもないってのを痛感した釣りだったな。
あれだけうじゃうじゃ居ても食いが立つのは時合いの一瞬だけ。
それでも腕が良ければもっと釣果は伸ばせただろう。
精進ですな。

香谷はアオリイカや青物の群れも見れたし、ワクワクが止まらないお魚パラダイスでした。
アオリイカは都市伝説じゃなかったんだ!
本当にいたんだ!
年内にせめて一匹でも、なんて気張ってたけど、なが〜い目でゆる〜い心で釣ってこう。
(イカに)抱かれたい男目指して。
もはや秋イカですらなくなっちゃったよ。

不思議なのは、距離的にはたいして離れていない富浦ではカマスがいっぱい釣れるのに、こっちではさっぱり釣れる気配が無いし、香谷堤防からすぐ目の前の自衛隊堤防ではタチウオが釣れてるらしいがそれも香谷では釣れてない。
場所なんてほとんど変わらないのに釣れる魚種がバラバラなのは不思議だ。

最強ワークマンで極寒の堤防を耐え忍んで思ったのは、こんなに寒くなったら朝マズメなんて無いんじゃないかと。
夜明け前後が普通はマズメで釣果が一番期待できるんだけど、寒すぎて水温が低く魚の活性が悪いんではないだろうか。
日が昇って気温が上がったら急にワラワラとあちこちに魚が湧き出したし。
場所取りって問題はあるけども、冬場は明るくなってから釣り出すくらいでいいのかもなぁ。
夜中の堤防は過酷だもの。。。

もう冬本番。
ワークマン着てたって寒いもんは寒い。
もう一度行く勇気が出るかどうか。。。

PS4で「VRショアジギング・エギング」みたいなソフト出してくれないか。

それではまた。RTB。

ちゃたけ