ちゃたけです。
西伊豆釣り旅2019、#2は二日目の釣行です。
海釣りをしない方には馴染みのない言葉でしょうが、”ナブラ”ってご存知ですか?
ナブラとは?
小魚(ベイト)の群れが、フィッシュイーター(ブリやスズキなど比較的大型の肉食魚)に追い上げられて海面がさざ波打つ現象。
同じ使い方で、ボイルとも言われる。
ナブラは日本語、ボイルは英語。
厳密に言えば、ナブラとボイルはちょっと違うと言う人もいる。
群れで逃げている魚が水面でバシャバシャ出すさざ波がナブラ。
追っている側のフィッシュイーターである魚が水面を割って出ている状態をボイル。
ナブラには、食いあげられた小魚を狙って鳥山が出来る事が多い。
これらの光景はつまり、そこに大型の魚が確実に居るという証拠。
そして食い気が立っていて活性が高い証拠。
青物なんかを狙う釣り人にとっては一番わかりやすいチャンスの目安になる。
海でルアーを遠投したり、カゴ釣りだったり、回遊魚である青物なんかを狙っている釣り人は海面の変化を見逃すまいと常に観察してるんです。
竿を持たずに休憩中にぼ〜っと沖を眺めてるようで、どこか無意識に探してるんです。
ナブラ沸かないかな〜って。
波が穏やかで水が澄んでいて、偏光サングラスでもしていれば数mの足元くらいは海中の様子は割と見えるんですが、数十m以上の沖となるとそうはいかない。
回遊魚が目の前に回ってきているかどうかは目では見えないので、察知するのは難しいのです。
堤防などで周りの誰かが回遊魚を釣り上げれば回ってきたんだなってそりゃわかるんだけど、一瞬で群れが通過してしまうこともザラなので、タイミングがとてもシビア。
気づいてから自分が投げた時にはもう遅い、なんてことも。
回遊魚の居場所を一番手っ取り早く確実に察知できるのが、ナブラなんですね。
群れでエサとなる小魚の大群を追って水面に食い上げるので、水面はバシャバシャと激しく波打ち、大体そこには鳥山もできます。
そのナブラの中にルアーを投げ入れられれば、、、
高確率で釣れるはず。
お祭り大フィーバーなはず。
ナブラを見つけられれば、ナブラの中に投げられれば絶対に釣れる!
そう信じてたのに。。。
ナブラ発見!撃てぇええええええええ!!!
道の駅 くるら戸田
にて遅めの起床。
晴れてるわけではないけども、わりと暑くて寝苦しかったな。
こりゃ晴れたらいよいよ車中泊で寝れないぞ。
昨日の釣りの疲れから、案の定グロッキー。
二日目の寝起きが具合悪いのはいつものこと。
初日に釣りを頑張りすぎなのと、久しぶりにいっぱい運動して体がびっくりしちゃってるんだな。
釣りする気力は無いので、体調が戻るまでしばらくうだうだ安静に。
お昼頃、体調もだいぶ回復してきたので御浜岬へ移動。
ひとまず釣り道具は持たずに手ぶらで岬をグルっとお散歩。
岬先端。
戸田湾の入り口は幅が狭くなっている。
水が透き通ってて綺麗。
南国チックなエメラルドグリーン。
雰囲気は良いんだよなぁ〜雰囲気は。。。
石垣の上をお散歩しながら、堤防の釣り人達を眺める。
遠投カゴ釣りみたい。
何も釣れてない様子。
ふと背後に気配を感じた。
切り株の上がお気に入りのお昼寝スペースにゃん。
駐車場の方へ少し戻った所でまた気配が。
瞬間移動!?
さっきの猫とそっくりだけど別の猫だった。
兄弟かな?
神社や資料館の裏手には、シャム猫も何匹か居た。
全部で何匹の猫が居るんだろ。
外海側、テトラ帯で沖を眺めていると、500m先の潮目がぶつかり合う部分で青物らしき魚のボイルが見えた。
届くわけねぇ。
近くに寄ってきてくれないかなぁ。
よし、体調も回復したし、雨が降らないうちに竿出してみるか。
御浜岬 ついにナブラ発生!
お昼過ぎ、テトラ帯から釣行開始。
昨日に引き続き、魚っ気は無い。
イワシ等のベイトの群れは見当たらず、目の前の岩礁で鮮やかなブルーのコバルトスズメが群れでユラユラと泳いでるくらい。
平和だ。。。
メタルジグ、ミノー、ジグサビキ等、あらゆる物をあちこちに投げてみる。
近場の岩礁に潜んでいそうなカサゴやハタ系の根魚狙いでジグヘッドでワームも投げてみたり。
アオリイカ狙いでエギをシャクってみたり。
どれも音沙汰なし。
少しずつ横移動して釣りながら岬の先端へ。
岬の先端は戸田湾の入り口で、そこだけ幅がグッと狭まっている。
外海と湾とを魚の群れは行ったり来たりしているはず。
閃いた!
この狭い水道にルアーを投げ続けて、通りがかった魚を一網打尽、湾の入り口でインターセプトしちゃおう!
机上の空論、絵に描いた餅。。。
狭いとはいえ、対岸までざっと400mはあるわけで、、、ザルもいいとこ。
それでもだだっ広い外海側で闇雲に攻めるよりは、いくらか的が絞れている気はするので、全く的外れでも無いような。
湾の入り口は、手前はゴロタ石や岩礁が多少あるものの海底は砂地で、十数m沖からは急激に深くなっている。
その深場を魚は行ったり来たり移動していると想像。
あまりにかけ上がりが急なので、斜面にラインが擦れてそうだけど、砂地ならそんなにダメージ受けないかなぁ、どうなんだろ。
波打ち際ギリギリでゴロタ石の上に立ち、あれやこれやとルアーを投げ続けていると、対岸に近い沖でついにナブラが発生して鳥山が立つ。
遠い、遠いよ。。。
眺めることしか出来ない。
ベイトの群れが、それを追ったフィッシュイーターの群れが湾に入ってきたのだ。
あれ?インターセプトは?
ナブラは消えてはまた別の場所で沸く。
上空から見下ろしていた鳥達もそれを追いかけて海面へと突っ込む。
そのうちあちこちに移動し、複数箇所でナブラが沸くように。
来い、こっちへ来い!
そしてついに、目の前50~60m沖で巨大なナブラが発生した!
海一面がバシャバシャと波打って、30~40cm程の魚が飛び交っている。
心臓バクバク。
撃てぇええええええええ!!!
微妙に遠いので、よく飛ぶジグに急いで付け替えてナブラの少し沖に投げ込み、ナブラの中を通してアピールする。
2投目、岸近くまでジグを追ってくる魚が見えた。
惜しい。
だが3投目を引き終わるとナブラは沈んで消えてしまった。
3投。。。
早いよ消えるの。。。
チャンスは本当に一瞬だけだった。
ナブラは湾の入り口から外海へと移動していった。
こんな写真撮ってる余裕があるなら一投でも多く投げろ!って、、、
もう遠いんです。。。
届かないんです。。。
大きなゴロタ石の浜だから、走って追いかけるなんて無理。
歩くのですら一歩一歩確認しながらじゃないと転んじゃう。
この後、一度静まり返ってしばらく立ってから、また湾内の遠い沖でナブラが発生したが、それっきりで近くに沸くことはなかった。
ワカシかな?
シイラかな?
ナブラを見て慌てて竿を持ってやってきた隣のおじさんはシイラだと言う。
僕はワカシだと思う。
大きな魚体ではなかったけど、かなり近くで目の前一面に沸くナブラは迫力満点で圧巻だった。
ナブラは何度か見ているが、目の前でっていうのは初めてだったし、ナブラの中にルアーを投げ込んだのももちろん初めて。
ナブラの中に投げられれば絶対に釣れる!そう信じてたのに。。。
現実はそう甘くなかった。
惜しかったけどね。
これで釣れないんじゃ、、、一体いつ釣れんだ?
こんなチャンス滅多にないぞ。。。
隣のおじさんも「今のは取らないとダメだよー」って悔しそうだった。
おじさんはゴロタに足を取られ、そもそも目の前のナブラに間に合ってもなかったぞ。
16時、かつてないチャンスをモノにできず、失意の納竿。
心折れるわね。
あれがワカシだとしたら、あの大きさじゃ釣れても美味しくはないから、大きくなって出世して美味しくなったら今度こそ釣れてちょーだい。
戸田 御浜岬
12時〜16時
釣果 ゼロ
アタリ ゼロ
ナブラ多数発生(多分ワカシ)
本日もボウズ!
本日のキャンプ地 道の駅 花の三聖苑伊豆松崎
今日もくるら戸田でお風呂と車中泊させてもらうつもりだったんだけど、人も多いしちょっと暑かったので、もう少し山の中の涼しそうで静かな道の駅は無いものかとツーリングマップルで調べてみると、松崎に良さげな道の駅を見つけた。
温泉付きだ!
天気予報では今夜から大雨で、明日も一日降り続きそう。
海での釣りは無理だろう。
心も折れてるしね。。。
明日は一日休息日かな。
海沿いの道をひたすら南下し、松崎を目指す。
松崎手前の仁科で、大好きなスーパー”フードストア Aoki”に寄って、晩ご飯のお惣菜やら飲み物、氷などを買い出し。
松崎で左折し、那賀川沿いの道を山の方にしばらく進むと到着。
道の駅 花の三聖苑伊豆松崎
ここを本日のキャンプ地とする!
平日の夜もあって、駐車場にはほとんど車が停まっておらずとても静かだ。
そんなに登ってきたわけではないので標高は上がってないだろうけど、裏手は神社の境内の森で、二手に分かれた清流に挟まれた立地なので涼しそう。
文明開化な風情のある建物が並ぶ
かじかの湯
一番左手の建物が道の駅併設の日帰り温泉、かじかの湯だ。
営業時間に間に合って良かった。
入浴料は大人¥500、小学生¥300。
入り口でちょうど帰る方に、「ナイスタイミングですね、貸し切りですよ」と声をかけられた。
本日も貸し切り!露天風呂独り占め!
洗い場と内湯があり、外に出て階段を二階に上がると岩風呂の露天風呂だ。
熱い!
今日の湯も熱いなぁ〜。
閉館時間いっぱいまでゆっくり堪能させてもらいました。
♨いい湯でした♨
山間の道の駅で、夜はかなり暗いけど人も車も少なくとても静かな道の駅。
穴場見つけちゃったな。
お風呂から上がり、車で夜ご飯のお惣菜を食べようとするも、あまりに暗くて厳しいので、LEDランタンを点けようとしたらどうやら電池切れ。
釣り用に電池はいっぱい持ってるので替えられるんだけど、せっかくだからダイナモ発電を試してみよう。
電池の他に、バッテリーが内蔵されているのでUSB充電&給電もできるし、天板のソーラーパネルで太陽光発電もできるし、レバー手回しでのダイナモ発電でも充電できるスグレモノ。
安くて、作りもプラスチックでちゃちいけど、1個備えておけばアウトドアや災害時に活躍する、かも。
レバーをぐるぐる回して発電。
発電してる証にパワーランプが点灯した。
お、効いてる効いてる。
でも、音が結構うるさいな。。。
被災して避難所でこんな音立てて発電してたら大迷惑だな。
人が居ないとこでやらんと。
しばらくぐるぐるして点灯。
うん、点いた。
点いたけど、、、電池に比べると暗い。
お弁当食べるには微妙なので結局車のルームランプ点けるっていうね。
今回、時期的に車内で寝てると暑いだろうと、買って以来封印していた前席の窓用のウインドウネットを初使用してみた。
窓を開けてないと暑いので、いわゆる網戸に出来る窓用のネット。
これの使い心地は明日の明るい時間の写真と共に次回お送りするとして、今夜は雨だ。
しかも結構嵐っぽい。
網戸状態で窓開けて寝てて大丈夫なんだろか?
起きたら水浸しは嫌だぞ。
不安だ。。。
嵐になったら寝てても気づくかなと、一か八かで半分くらい窓開けっ放しで寝てみる。
さて、明日は釣りは出来ないし、何しようかね。
何か楽しみ見つけないと。
そうだ、美味しい蕎麦食べたいかも。
明日探してみようか。
松崎で一泊!
おやすみなさい。
次回予告、
「休息日は雨の松崎で温泉グルメ」
ではまた。RTB。
ちゃたけ
DABADA:LEDランタン ホワイト led-lantan-63
ツーリングマップルR関東甲信越 1:120,000 2019 /昭文社