満身創痍なMac Book ProをHigh Sierra化

ちゃたけです。

僕が使ってるMacは3台あって、
・Mac mini (Late 2012)
・Mac Book Pro (Mid 2015)
・Mac Book Pro (Mid 2010)

Mac mini (Late 2012)は音楽制作専用マシンとして使ってるデスクトップ。
もう随分前のモデルだけど、クアッドコアi7でMIXしてる分にはまだまだ大丈夫そう。
それ以降のminiがデュアルコアにスペックダウンしちゃったもんだから、なかなか買い替えも出来ない。
OSは10.12 Sierra。

Mac Book Pro (Mid 2015)はLIVEのマニピュレート用に買ったものの出番は最初だけで、しばらく何に使おうかと放置していたが、今はブログ書くマシンとしてバリバリ働いている。
Touch Bar搭載前の最終モデルだが、新品同様サックサク動いてて 気持ち良い。
デスクトップのminiよりハイスペックかもしれない。
今後はこいつがメインの普段使いとなっていくだろう。
OSは購入時のまま、10.11 El Capitan。

Mac Book Pro (Mid 2010)は、長年、肌身離さず世界中を一緒に旅して使い倒してきた。
音楽制作のモバイルマシンとしてや、LIVEではExcelでの全ての情報管理に活躍し、普段のネットや書類制作等、ずっと普段使いのメインマシンとして使ってきた。
OSは購入時は10.6 Snow Leopardだったが、アップデートして長いこと10.8 Mountain Lionで運用していた。
Pro Toolsは最新版はVer.12だけど、古いVer.10の環境を残しておきたくて、最終の対応OSであるMountain Lionでずっと止めていたのだ。

このMac Book Proは酷使しすぎて、もう随分前から満身創痍だ。
落っことした衝撃でパワーボタンの周りがへしゃげている。
ゴム足なんてとうの昔にどっか行った。
CPUは今となっては遅くて時代に取り残されている。
バッテリーなんて無いようなもので、常にACアダプターに繋いでないといつ落ちるかわからない。
HDDはもうずっとパンパンだ。
ネットは遅いし、何のアプリ立ち上げても動作は遅い。
Pro Toolsだって、起動出来たとしてももはや再生できる気はしない。
夏場はファンが追いつかず、熱暴走。
ただネット見てるだけで、急にシャットダウンするなんて恐ろしい症状も出ている。

限界越えてるな。。。
そう感じながらも愛着だけでこき使ってきた。

最近、そんな厳しい状況がさらに悪化してきたように感じていた。
物理的な症状も悪化してるが、OSやアプリが時代に取り残されてしまっているせいで、ネットで見れないコンテンツがどんどん増えてきてしまった。
GyaoやFRESH!、YouTubeなんかのストリーミングで見れないものが増えていく。
アプリも対応がどんどん切り捨てられていく。

どうにかしないとなぁ。

よく動いてんな、って状態とはいえ、普段使いはなんとかなっている。
もうとっくに引退の時期を迎えているが、まだこいつには戦う気があるようだ。
どうにもならなくなって致命傷を負ったら買い換えよう。
いや、買い替えなくても新しいのがあるか・・・

とりあえず、お金はかけずに出来ることをやってみようか。
愛着あるマシンを出来るだけ延命してあげたい。

何が出来るか?
CPUは変えられない。
メモリーは8GBだが今さら上げたところで。。。
バッテリーも今さら変えるのは難しいな。
内蔵HDDもヘタっているだろうし、容量が足りないから大容量のSSDに換装したいところだけど、今さらこいつにお金かけてもなぁ。
そもそも500GBのHDDだから、それより上の1TBのSSDに変えたら快適だなとは思うけど、1TBはさすがにまだまだ高い。
HDDの容量は要らないデータをバンバン消して、断捨離すればいいか。

あと何かこう、革新的な一手は無いもんか…?

よし、動くかどうかわからんけど、、、
思い切ってOSを上げてみるか?
OSが時代に追いつくことで、ブラウザのバージョンも上げられる。
うまくいけば多少快適になるかもしれない。
マシンスペックが追いつかなくて、逆にもっと重くなるかもしれないけど。。。

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一か八かで満身創痍なMac Book ProをHigh Sierra化

Mac Book Pro (Mid 2010)のOSは元々、10.6 Snow Leopard。
現状は10.8 Mountain Lionだけど、High Sierraって… 10.いくつよ?

10.6 Snow Leopard
10.7 Lion
10.8 Mountain Lion
10.9 Mavericks
10.10 Yosemite
10.11 El Capitan
10.12 Sierra
10.13 High Sierra

わぁ・・・
飛び級しすぎ。
ほんとに、動くのか??
ええい、なるようになれ!

まずは、バックアップHDDにTime Machineでバックアップ。

一度HDDを初期化してクリーンインストールした方が健全なんだろうけど、バックアップからのデータ移行作業がまたえらく大変だし、以前の移行時もアクセス権がぐちゃぐちゃになって酷い目に遭ったので、ここは手抜きで単純に上書きインストール。
それでダメなら改めてクリーンインストールを試そう。

App Storeで最新の10.13 High Sierraをダウンロード&インストール。

ずっと、「OSアップデートしませんか?」って聞かれてて鬱陶しかったのがやっと聞かれなくなるな。

ダウンロード&インストールが一通り進んだ所で、
「空き容量が足りないのでインストール出来ません」とアラートが出た。
はいすみません。
消します。
適当なデータを消してHDDの容量を確保してトライアゲイン。

ずっとこの画面。
おっそ。。。
止まってんじゃないか?と疑うけど、ちょっとずつ進んでいるみたい。

長いこと放っておいたら、完了したらしく、勝手に再起動した。
やっと終わったか。
と思ったら、再起動後に再びインストールが始まった。。。

あれ…?
再起動&インストールのループにハマってね…?
不具合でそんな症状が出るのはなんとなく調べて知っていた。
まずいなぁ。

待つ。ひたすら待つ。
もしダメならクリーンインストールか。
そりゃ面倒くさいぞ。

放置して待っていると、今度こそほんとに終わったようだ。
どうやらうまくインストール出来たらしい。
やったね。
3時間もかかったぞ・・・

初期設定を色々聞かれる。

その流れで、「FileVaultをオンにしますか?」と聞かれたので、なんだっけそれ?と調べると、ディスク全体をまるごと暗号化してくれて、紛失や盗難時にデータが流出してしまうのを防いでくれると。

なるほど。
オンでお願いします!
あまり深く考えてなかった。

どれどれ、High Sierra化した恩恵はあるかな?

Safariを立ち上げてネットへ。

おっそ!!!

ネットだけじゃない。
何やってもレインボークルクル。
これはやっちゃったか??

いや待て、まだインストールしたばかりで、中では作業が続いてるんだろ。
しばらく経てば落ち着く、はず。

HDDはずっとカリカリ言っている。
そういえばと、さっきのFileVaultが気になった。

FileVaultの罠

システム環境設定>セキュリティとプライバシー>FileVault
で見てみると、絶賛暗号化作業中だった。
残り時間は、ほぼ丸一日。。。

えぇ…
FileVault、よくよく調べると、安全にはなるんだけど、
・パスワードを忘れるとデータを失う
・Time Machineに制限が付く

などのデメリットがあった。
パスワードをテキストに残しても、同じHDDに入れてたら意味無いわな。
う〜ん、、、止めとこうかな。

FileVault止めまーす!

だが、一度暗号化作業を始めたMacさんは止めてくれない。
作業が終わるまでは設定が変えられないと言う。
しょうがないから、待つ。
再起動しても良いのか不安なので、そのままの状態で待つ。
遅いとはいえ、ネットしたり他の作業は出来るのでただ放置するのみ。

次の日、、、
やっと暗号化作業が終わっていた。

システム環境設定>セキュリティとプライバシー>FileVault
へ行って、FileVaultをオフにする… を押すと、、、

暗号化解除作業も同じ時間かかるらしい。。。

嘘でしょ・・・
また始まっちゃったよ・・・
カリカリカリカリ・・・

ずーっと暗号化解除中…

また次の日、、、
終わったかな?と見てみると、ここから動かない。
固まってる??

まぁいいや。
放置しとこう。

忘れた頃に戻ってくると、

やっと終わった。
OSアップデート始めてから3日目だ。

あのボタン、二度と押さないぞ。

データの断捨離

High Sierra化の効果を確認しようと色々いじっていると、ストレージを最適化しませんか?とアラートが出た。
なんだろ?それ魅力。

アプリケーション>ユーティリティ>システム情報
ウインドウ ストレージの管理
へ行くと、ストレージに占める各アプリや書類の容量を確認出来て、そこから削除出来るようになっていた。

こんなのあったっけ?
今このブログを書いてるMac Book Pro のOS、10.11 El Capitanで同じ所を見てもストレージの管理は見当たらない。
やはり新しい機能なんだな。
Sierra以降搭載されたらしい。

よし、断捨離だ。
使わないものは消していこう。

Pro Tools10を消すのは勇気がいるが、もはやこのマシンでは走らんだろう。
さようなら〜
ビシっと消す。
Ableton LiveもGarage Bandも要らない。
iPhoneのバックアップも消したつもりだったが、アプリ等の残っているデータが有るようなので、全部消す。

なんだかんだ消していったら、40GB程空き容量が出来た。
ひとまず、これでいい。
まだまだ諦めれば消せるものはいくらでもあるけど、必要に迫られたら消すことにしよう。

アンインストーラーが無いアプリは、アプリだけを消しても付随するライブラリーデータ等は消えないので、完全に消去するにはそういうソフトを使わないといけない。
他のアプリと共有しているデータがありそうで怖いし、信用できないから試したことが無いんだけど。
消しても消してもゴミだらけだなぁ。

High Sierra化してみて

これだけOSを飛び級したら、Verが古くて動かないアプリが相当出るだろうなと覚悟していたが、意外や意外、普段よく使っているアプリは問題なくそのまま動くようだ。
特に再インストールが必要なものが今のところ出ていない。
Excelなんかも問題なくそのまま使えている。
動かなくなっちゃったものは、最新版をインストールすればいいんだけど。

写真アプリの様な純正アプリは、初回の起動時にライブラリーを再構築する。
これがまた長い。。。
CPUが遅いからな、しょうがない。
一回だけだ、我慢我慢。

その他、気になったのが、遅くなったMacへの対処法によく書いてある手段を試そうと思ったのだが、
データを消去する際の、「確実にゴミ箱を空にする」が無くなってる。
El Capitanから既に無くなっていたらしい。

また、ディスクユーティリティの「ディスクのアクセス権を修復」も無くなっていた。
これもEl Capitanから無くなったらしい。
自動化するから任せろ、ってことか。
自動化されればされるほど不安になるのは僕だけ?

ネットサーフィンや、ストリーミングで番組を見るとか、LINEを使うとか、普段使いの部分しかまだ触れていないが、随分と快適だ。
FileVaultの暗号化作業が終わって、HDDのカリカリが終わって落ち着いたんだろう。
サクサク動いてるとは言い難いけど、それはマシンスペックが時代遅れなのでしょうがない部分。
それでも、以前よりも動きが軽快な部分は多い。

ブラウザが最新になったおかげで、最新のプラグインにも対応して、ストリーミング番組の新しいプレイヤーにも対応したので、見れなかったものが見れるようになったり、動作がおかしかった部分も解消した。
突然シャットダウンするような致命的な挙動も出ていない。
ハード的な問題はもう諦めざるを得ないけど、ソフト的にはかなり快適に生まれ変わったんじゃないかな。
一か八かアップデートして良かった。

音楽制作で使うマシンとなると、安易に最新のOSにアップデートすると、致命的なバグが残っていたりプラグインがまだ対応前だったり、仕事に支障が出ることが怖いので、OSのアップデートは慎重にならざるを得ない。
アプリケーションも同じく、安定したVerからアップデートするのは慎重になる。

どちらかというと、メーカーから切り捨てられてしまうまでは安定したVerの組み合わせで引っ張って、どうしようもなくなってから必要に迫られてアップデートするのだ。
そういう使い方がクセになってるもんだから、最新のOSなんて疎くなる。
魅力的に見えても指を咥えて眺めるのみ。

今回、この満身創痍なMac Book Proに、音楽制作はもう諦めて良いぞと引導を渡せたので、これからは思う存分最新版を試しても支障も何も無い。
これはちょっと楽しみだ。

このMac Book Proが生産された頃にはまだ無かったSiriだって搭載された。
人工知能に乗っ取られた!!
こいつにとっては革新的な未来テクノロジーだ。

是非有効に使い倒してやろうと思ったんだけど、Siriに頼むことって何だろね?
音声入力はもちろん出来るんだけど、iPhoneと違って、Siriの起動に”Hey Siri”は使えない。
マウスでクリックして起動してから話しかけないと使えない。
調べ物?アプリの起動?
何にしても、自分で直接目的のものを入力していったって手間はそんなに変わらないし、話さなくて済む方が気が楽だ。
Siriってどう使えば未来感じられるかなぁ。
手放しでハンズフリーでMIXとか出来るようになるかなぁ?なんて想像してみたけど、そんな未来来なくていいや。

シイタマ込めて手作業でちまちまとモノ創り出来る未来がいつまでも続く方が人間的で良いかなぁ。

ではまた。RTB。

ちゃたけ

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