新潟の夏 美味しい夏

ちゃたけです。

皆さん、日本や海外のどこかに、心の故郷ってありますか?
地元でもないのに、居るだけでなぜか落ち着く場所。

僕はそれが新潟なんです。
正確には、新潟の入り口、越後湯沢

越後湯沢以外の新潟はあまり知らないんだけど。
父方のルーツが新潟で、子供の頃、僕にとっては遠い親戚に会いに行ったこともあるし、海水浴に笹川流れまで行ったことはあったけど、ほとんど覚えてない。

LIVEツアーの仕事で新潟市内には何度も行ったけど、朝一の新幹線で行って、公演が終わって撤収作業が終わるとだいたいバスに乗せられて次の地へ移動しちゃってた。
だから、何度仕事で行っても新潟の記憶は残らない。
会場の喫煙所と搬入口ばっかり記憶に残ってる。

でも越後湯沢は、子供の頃から親父の仕事の関係や、渓流釣り・スキーで毎年必ず通っていたのでいっぱい思い出として残っている。
夏休みはいつも大量の宿題を持ち込んで長期滞在していた。

一番大好きな街と風景だ。
居るだけで落ち着く、心の故郷。
なぜだか、「帰りたい」と思う場所。

冬場は雪道を走れないから避けるけど、気合い入れた長距離ドライブや小旅行の第一候補だ。
早朝に出ればなんとか日帰りでも楽しめる。
でも、あれこれ食べたいものや行きたい所が多すぎるので、泊りがけで行きたいところ。
温泉場で、温泉旅館やホテルが多いが、日帰り温泉もあちこちにあって気軽に立ち寄れる。

トンネルを抜けるとそこは雪国であった“で有名な越後湯沢は、谷川岳を背負い、山が迫る自然豊かな場所で、魚野川の源流域で水も空気も美味しくて、魚沼産コシヒカリの産地なので当然ごはんも美味しい。
春先はいろんな山菜も楽しめる。
水が美味いところは食べ物が美味い。

田舎なんだけど、国道沿いや駅前だけは必要なお店が最低限揃っていて、買い物や食事には困らないし、ガチャガチャ煩わしさは無い。
街道も関越道もあるので、アクセスも良い。
バランスが良くて全てが僕にはちょうどいい。

冬はスキー客で賑わうんだろうか。
夏場に行くとあまり人が居なくて閑散としている。
駅ナカだけは新しいお店が常に並び栄えているけど、山やスキー場に近づくとバブル崩壊の遺物だらけ。
バブル期はガーラ湯沢スキー場も出来て、上越新幹線も開通し、相当人が来てたし、リゾートマンション投資で加熱した。
今は寂しげな高層マンションが、あちこちの自然の中にポツンとそびえ立っている。
子供の頃は、その中の一つに滞在していたが、露天風呂付き温泉もサウナもプールも付いていて良い所だなと思ってたけど、次第に人は離れ、今やポンと買えちゃうような低価格で投げ売りされている。
魅力だなとも思ったけど、買ったが最後、売れなくて手放せなくなるから手を出すなと地元の人にも止められる。

いつかあの辺りに住みたいなとは思うんだけど、、、
雪に慣れてない僕には冬は厳しいんだろうな。

いつも同じ店ばかり行ってしまうので、いろんな店を知ってるわけじゃないが、必ず寄る店がいくつかある。

美味しいへぎそばとまいたけの天ぷら

新潟のそばといえば、へぎそば。

へぎそばとは、布海苔が混ぜ込まれたコシの強いそばで、店によってはうっすらと海藻の深緑色を感じられる。
そのそばを一口程度に手繰り、へぎ(片木)と呼ばれる木製の器に盛り付けるから、へぎそば

子供の頃からいつも寄るそば屋さん。
駅を山側に出たロータリーの目の前。

福寿庵

どの蕎麦屋もへぎそばと天ぷら、特に舞茸の天ぷらを推しているが、ここのが一番落ち着く。
雪国まいたけの地元だから舞茸は立派。

駅のど真ん前なんだけど、観光客向けな店って構えじゃない。
どちらかというと、地元の人がお昼休憩にごはん食べに来るお店。

へぎそば

そば用の付けとろろ
舞茸の天ぷら
十全なすの浅漬け

へぎそばは観光客向けなメニューだけど、いろんな蕎麦や丼物、単品料理や、そばと丼のセット等、メニューが豊富でうれしい。

天そば重

町の老舗蕎麦屋さんな感じが落ち着く。

以前、友達や仕事仲間と6人くらいで行った時、入ろうと思ったけど昼時で混んでいて、そんなに広い店でもないので大人数では入れず、いつも行列が出来ている駅の反対側の流行っているお店に初めて入ってみたが、そっちは完全に観光客向けなお店で、舞茸の天ぷらはとても大きくて食べ応えがあって良かったが、そばつゆが薄すぎていまいちピンと来なかった。
ご飯物や単品料理等のメニューも無く、そばだけではちょっと物足りなかったな。
駅ナカにもへぎそば屋さんがあるけど、どうなんだろう?
僕はやっぱり地元密着型な福寿庵さんが好きだ。

他にも、超オススメなイタリアン・ピザの有名なお店があるのだが、それはまた別の機会に書こうかな。

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新潟の夏 美味しい3種の神器

夏しか食べれない新潟の美味。
外せない3種の神器がある。
今何月だっけ・・・寒いなぁ。

左から、
大阪屋 流れ梅
十全なすの漬物
黒崎の茶豆

これが僕が勝手に決めた新潟の夏 3種の神器

写真のは、一度だけ仕事で新潟駅から帰れる機会があって、その時に駅で買ったものだから、越後湯沢で買ったんじゃないけど、新潟の夏の美味。

老舗和菓子屋さん、大阪屋の流れ梅は5月上旬〜9月上旬までしか作っていない涼菓子。

梅果汁のシロップにくずきり風のゼリーと梅の実が入っている。
暑い夏に冷やしてお風呂上がりに食べると最高。

以前は大阪屋の支店が越後湯沢駅前にあって、いつも楽しみにしていたんだが、閉店してしまったのだ。
買いに行ったら閉まってて唖然とした。
県内に支店はいっぱいあるけど、もう越後湯沢では手に入らなくなっちゃったのが悲しい。
もうなかなか食べれないかなぁと思っていたが、通販もやってるのでお取り寄せ出来る。
それやって良いなら、何でも手に入っちゃって風情が無いから通販には頑なに手を出してないけど。
それが最近、東京にも進出して、東京駅から繋がるキッテグランシェ店が出来たので、乗り換えの際に買いに行ってみた。
冷蔵ケースの中に並ぶ流れ梅を見てテンションが上った。

十全なすの漬物と、茶豆は越後湯沢で手に入る。
駅ナカの直売コーナーでも売っているが、僕がいつも行くのは、
越後湯沢の台所
ショッピングセンター のぐち


お買い物やお土産は全てここで買っている。
ホームセンターも併設されていて、何でも手に入るので、滞在中は毎日のように通う。

十全なすの漬物は7月が旬で、夏場しか見かけない。
楽しみにしていても早すぎたり遅かったり、タイミングが合わないとがっかり。

梨の様なシャクッとした心地良い歯ごたえの浅漬けで、爽やかなフルーティーな香りがする。
これが楽しみでしょうがない。
時期になると、のぐちの漬物コーナーに十全なすの漬物特設コーナーが出来て、色々な大きさのパッケージから量が選べる。
地元なのでお安い。
あまりに好きすぎて、バケツで買っちゃう。
ほんとにバケツで売ってるんです。
青いバケツにどっしりいっぱい入ってる。

生の採れたて十全なすも激安で売っていたので、試しに買って帰って炒め物なんかにしたが、さっぱり美味しくなくてイマイチだった。
漬物向きなんだね。
普通のナスの様に扱うとどうもピンと来なかったな。
地元の人なら漬物以外にも美味しい食べ方知ってるんだろうな。

茶豆も十全なすと同じ時期に並んでいるので、一緒に買っていく。
枝豆と同じく、新鮮なうちにサッと塩茹でにするだけ。

茶豆、特に黒崎のは、本当に味が濃くて甘い。
見た目は普通の枝豆と変わらないんだけど、中の豆の薄皮が茶色いから茶豆。

僕はお酒があまり飲めないけど、暑い夏の風呂上がりに、流れ梅でさっぱりして、十全なすの漬物と塩茹で茶豆でビールなんか飲んじゃったら最高だね。
新潟は美味しい日本酒も色々あるからそれを飲み比べるなんてのもいいかも。
もう止まらない。

夏、終わったばっかなんだよなぁ…
雪が降らないうちに湯沢行きたいな。
秋や冬の美味しいものも知りたい。
もう少し足を伸ばして、日本海の海の幸も魅力。

車中泊しながら新潟をもっと掘り下げてみようか。

ではまた。RTB。

ちゃたけ

5月の大源太湖